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コラム

七五三

かえでの紅葉・いちょうの黄葉も気象庁が観測|観測日の決め方と見方

秋が深まると、「紅葉が見頃」といった話題が増えます。春の桜の開花と同じように、かえでの紅葉やいちょうの黄葉にも、気象庁が決まった方法で記録している「観測日」があります。気象庁の生物季節観測のページと観測指針にそって、紅葉日・黄葉日・落葉日の決め方、観測に使う木の種類、平年の進み方、群馬県の前橋と埼玉県の熊谷の2025年の記録を整理します。各ページの内容は、2026年10月13日に確かめました。

秋に観測される種目と現象

気象庁は、全国の気象台などで共通の基準を使い、植物の季節の変化を観測しており、秋の種目はかえでといちょうです。指針によると、植物の観測で見る現象は、開花、満開、紅(黄)葉、落葉の四つです。このうち、いちょうは黄葉と落葉を、かえでは紅葉と落葉を観測します。かえでといちょうは、さくらと並んで、地球温暖化の監視や長い期間の気候の分析にも使われる種目とされています。指針の中では、かえでといちょうは「晩秋」の季節を表す種目として位置づけられています。

紅葉日・黄葉日・落葉日の決め方

指針によると、紅葉日や黄葉日は、観測する木を全体として目で見たときに、葉の大部分が赤や黄色の系統に変わり、緑色がほとんど見られなくなった最初の日です。かえでの場合は、観測用の木(標本木)を見渡したときに、ほとんどの葉が赤くなった最初の日が紅葉日です。いちょうでは、標本木の大部分の葉が黄色になった最初の日を黄葉日としています。

指針によると、落葉日は、木の葉のおよそ80%が落ちた最初の日です。葉が落ちる時期に強い風が吹くと、ふだんより早く葉が落ちることがありますが、その場合も同じ方法で見た日を落葉日にすると決められています。また、秋にさくらが咲くような季節外れの現象は、観測の対象にしないことも定められています。その地点のいちばん早い記録やいちばん遅い記録より、ひと月ほど早いか遅いかが、判断の目安とされています。観測のときは、標本木だけでなく近くの同じ種類の木の様子も見て、標本木だけが極端にずれていないかを確かめるとされています。

観測に使うかえでといちょう

かえでは、いろはかえでを観測します。いろはかえでは東北地方の南部から九州地方の山地に自生する落葉樹で、紅葉が美しいことから公園や庭園にもよく植えられています。葉は手のひらのような形で、5つから7つに深く裂けています。いろはかえでが育たない北海道などでは、いたやかえで、おおもみじ、やまもみじを代わりに観測し、このうちいたやかえでは赤ではなく黄色に色づくとされています。おおもみじは、いろはかえでより葉が少し大きい木です。やまもみじはいろはかえでによく似ていますが、葉が大きく、切れ込みは浅めだとされます。

いちょうは中国が原産とされる背の高い落葉樹で、寺や神社の境内、街路樹として多く植えられ、ぎんなんが実る木としても知られています。雄の木と雌の木が分かれていますが、観測には雄雌のどちらを使ってもよいとされています。葉のふちには波のようなゆるいぎざぎざがあり、二つに裂けた葉も見られ、若い木ほど深く裂けやすいそうです。

平年の紅葉・黄葉の進み方

かえでの紅葉は、1991年から2020年の平年値では、10月中旬に北海道の太平洋側東部で始まります。その後は南へ進んで11月30日には関東地方などに届き、関東や東海の太平洋に面した地域や近畿地方には、12月の上旬から中旬に達します。いちょうの黄葉は、北海道や東北地方の太平洋側で10月下旬に始まり、北陸から東海にかけては11月20日ごろ、関東の太平洋に面した地域などには11月の終わりから12月の初めに届きます。なお、気象庁は「紅葉前線」という言い方を予報などでは使わず、「カエデの紅葉日の等期日線」と言い換えています。

前橋と熊谷の2025年の記録

気象庁の表によると、2025年のいちょうの黄葉日は、群馬県の前橋が11月18日で平年より9日早く、埼玉県の熊谷は12月16日で平年より18日遅い記録でした。2025年のかえでの紅葉日は、前橋が12月4日で平年より4日早く、熊谷が12月8日で平年より7日遅い日でした。気象庁によると、表の平年差は2020年の平年値との差で、プラスは平年より遅く、マイナスは平年より早い日数を表しています。指針によると、観測した結果は、原則として観測したその日のうちに報告されます。最近の観測データのページは、1日1回、午前8時35分ごろに更新されると案内されています。同じ関東でも、地点や年によって色づく時期がかなり違うことが分かります。平年値は、末尾が1の年から続く30年間の観測をならした値で、指針ではこれを次の10年間使うとしています。地点ごとの記録では、これまででいちばん早かった日を「最早日」、いちばん遅かった日を「最晩日」と呼んで整理しています。2026年の観測日は、観測されたあとに気象庁のページで確かめてください。

まとめ

かえでの紅葉日といちょうの黄葉日は、標本木を全体として見たときに、葉の大部分が色づいた最初の日です。指針によると、落葉日は葉のおよそ80%が落ちた最初の日で、季節外れの現象は観測の対象にしません。前橋や熊谷のような地点の記録を平年差と合わせて見ると、その年の秋の進み方をつかみやすくなります。

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